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大阪府堺市で手狭になった動物病院の建替えと院長の自宅を一緒に作りたいとの要望で伺いました。
それまでは住居は病院の近くにお住まいでしたが、いろいろと不都合なことが多いということで住居を一緒に計画しました。病院は待合室の広さと充実、HEPAフィルターのある手術室、手術準備室、犬猫の大型入院室のほか、病院の大型犬3匹の暮す部屋、院長室、従業員休憩室、更衣室、広い倉庫をご希望されました。
また、設計で特に配慮したことは外観では住宅の生活感を一切出さないこと。建物内部では広々とした待合室と気持ちの良い吹き抜け、病院全面の床暖房、医療機器連携の設備設計、LANやAVケーブルの使い分けなどです。住宅は病院との遮音、プライバシー確保、住戸の生活音を出さないことなどです。
住宅で特にこだわったのはご家族の夢をかなえるための、内部デザインと演出でした。
作り付けの付けの家具の中にまで部屋の壁紙と同じローラアシュレイの壁紙を張り込んであります。リビングのドアはつやのあるウレタン塗装を工場で何度も納得するまで塗り重ねて、深みのあるつやを出しました。階段の手すりや照明器具にまで何度も打ち合わせを重ねました。